カコモンノート

介護福祉士 過去問 第38回 問51

生活支援技術 令和7年度2026年1月25日

Aさん(85歳,男性,要介護3)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で生活をしている。入所時,Aさんは,尿意や便意はあり,自分でトイレに行って排泄できていた。最近,認知機能の低下によって,トイレ以外の場所で排泄するようになった。次の記述のうち,Aさんの状態に合わせた介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

選択肢をえらぶと、答えと解説が出ます

選択肢をえらぶと、
ここに答えと解説が出ます
正答 5
EXPLANATION

解説

正解は5。Aさんは尿意も便意もあり、トイレで排泄する力は残っている。失敗の原因は認知機能の低下でトイレの場所が分からなくなったこと。だから対応は「トイレを見つけられる環境をつくる」で、出入口に大きく「トイレ」と表示する5が正しい。認知症の行動・心理症状には、薬や身体的な対処より先に、環境と関わり方を整える非薬物的な対応が基本。

1は、骨盤底筋訓練は尿がもれる(腹圧性尿失禁)人の訓練。場所が分からない問題には効かない。
2は、まだ自分でトイレに行ける人におむつを使うと、排泄の自立を奪い、尊厳も傷つける。
3は、水分を減らすと脱水や便秘、せん妄を招く。失敗を減らす方法としては誤り。
4は、他の人と同じ時間に一律に誘導しても、Aさん自身の排泄のリズムとは合わない。誘導するなら本人のパターンに合わせる。

根拠:日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン2017」(行動・心理症状への非薬物療法を優先)、厚生労働省「認知症施策推進大綱」(本人本位・尊厳の保持)、出題基準「生活支援技術」自立に向けた排泄の介護(認知症のある人の排泄)。

KEY POINT
認知症でトイレの場所が分からない失敗は、表示や動線の環境調整で。おむつ・水分制限・一律誘導は誤り。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 第38回介護福祉士国家試験 問題51(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)
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