カコモンノート

作業療法士 過去問 第58回 午後 問19

疾患・病態 第58回2023年2月(令和5年)

60歳の男性。Alzheimer型認知症。若いころから日曜大工が趣味で、本棚や花壇などを作っていた。1年前から食事をしたことを忘れるようになった。最近、置き忘れた財布を「盗まれた」などと言い、家庭内でのトラブルが多くなり精神科を受診して入院となった。作業療法導入時、「ここは学校ですか。私は仕事がありますので帰ります」と言い、作業療法室内を歩き回り、他の患者に対する怒声や暴言が観察された。 この時期の作業療法士の対応で優先すべきなのはどれか。

選択肢をえらぶと、答えと解説が出ます

選択肢をえらぶと、
ここに答えと解説が出ます
正答 3
EXPLANATION

解説

正答は3。Alzheimer型認知症の入院導入期で見当識障害・興奮・易怒性が強い本例では、まず新しい環境への不安を和らげ、場の雰囲気に馴れるように援助することを優先する。安心できる関係と環境づくりが混乱や興奮の軽減につながる。1の厳しい叱責は不安・興奮を増悪させ不適切、2の職業リハビリや4の木工作業は本人の興味に沿うものの導入初期の混乱した状態では時期尚早、5の記憶力改善を目的とした活動は失敗体験や負担を強めやすく、この時期の優先事項ではない。まず安心感の提供を図り、なじみの活動は落ち着いた後に検討する。

KEY POINT
見当識障害と興奮が強い導入期は、まず場に馴れる援助を優先
出典:厚生労働省 作業療法士国家試験 第58回 午後 問19(厚生労働省)
厚生労働省ホームページの公共データ利用規約(PDL1.0)に基づき、出典を明記して掲載しています。問題文・選択肢の内容は変えていません。元のPDFから文字を起こす都合で、印刷では小さく添えられている英語表記は用語の直後に〈 〉で入れ、縦組みの表や組合せ問題は横書きに組み直しています。文意を変える書き換えはしていません。解説は当サイトが独自に作成し、体裁を整えたものです。問題に添えられた図表は、実施団体が公表した問題PDFに載っているものです。