看護師 過去問 第111回 午後 問302
【事例】A さん 83 歳、男性!は妻 81 歳!と人暮らし。息子夫婦は共働きで同市内に住ん でいる。A さんは自宅の廊下で倒れているところを妻に発見され、救急搬送された。 A さんは右上下肢に力が入らず、妻の声かけにうなずくが発語はなかった。頭部で左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断されたため救急外来で血栓溶解療法が行われ、入 院となった。血栓溶解療法による治療後週。A さんは右上下肢麻痺、失語などの 後遺症があるが、自宅への退院を希望したため、機能訓練の目的で回復期リハビリ テーション病棟に転棟した。転棟後日。A さんはベッドから車椅子への移乗動作 の訓練を始めたが、健側の下肢筋力が低下しているため、立位のときにバランスを崩 しやすい状況である。 手術の結果、膠芽腫と診断され、A さんは放射線療法と抗癌薬内服による化学療法を行うことになった。 転棟後週。A さんは歩行練習が開始となり、病棟内では日常生活動作ÖADLÙも徐々に自立してきている。食事は時々むせがみられるが、配膳すれば自力で摂取できる。排泄は車椅子でトイレへ移動しており、ズボンの着脱に介助が必要である。入浴はシャワーチェアーに座り、手が届くところは自分で洗うことができる。歯磨きは一部介助が必要である。A さんは早く自宅に帰りたいと話し、午前と午後の機能訓練には積極的に参加しているが、機能訓練後は「疲れて何もしたくない」とベッドで横になり眠っている。夕方に面会に来た妻は「面会時にいつも疲れたと言って眠っているので、このままの状態で退院して家で世話ができるかどうか自信がありません。息子夫婦も仕事が忙しいので、介護を手伝ってもらえるかわかりません」と言っている。看護師の妻への対応で最も適切なのはどれか。
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解説
自宅退院に不安を訴える家族には実際の機能訓練場面の見学を勧めることで、患者の回復状況と介助方法を具体的に理解してもらい、不安の軽減と退院後ケアへの自信形成につながる。施設入所提案は本人の希望(自宅復帰)と矛盾、トイレ介助指導も重要だが訓練場面見学が先行、息子夫婦への助言は家族関係の問題で看護師の越権。
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