カコモンノート

作業療法士 過去問 第54回 午後 問15

治療・支援 第54回2019年2月(平成31年)

65歳の女性。元来、几帳面な性格だが友人も多く活動的に過ごしていた。3か月前に、自宅のリフォームを契機に、早朝覚醒、食思不振、抑うつ気分や意欲低下が生じ、友人とも会わないようになった。自宅で自殺を企図したが未遂に終わり、1か月前に家族が精神科を受診させ、即日医療保護入院となった。単独散歩はまだ許可されていないが、抗うつ薬による治療で抑うつ気分は改善傾向にあり、病棟での軽い体操プログラムへの参加を看護師から勧められて、初めて参加した。 この時点での患者に対する作業療法士の関わりで適切でないのはどれか。

選択肢をえらぶと、答えと解説が出ます

選択肢をえらぶと、
ここに答えと解説が出ます
正答 4
EXPLANATION

解説

自殺企図の既往があり医療保護入院中で、抑うつが改善傾向とはいえ回復途上のうつ病患者です。この段階では不安の受容(1)、過刺激を避け短時間で行う(2)、具体的体験による現実感の回復(3)、薬物副作用のアセスメント(5)はいずれも適切ですが、選択肢4の『各回の達成目標を明確にして本人と共有する』は、目標達成へのプレッシャーや未達成時の自責・負担感を生みやすく、回復期のうつ病患者には適切でないため、これが正答(適切でないもの)となります。うつ病では成果や目標の負荷を避け、安心して参加できる配慮が原則です。

KEY POINT
回復途上のうつ病では達成目標の共有が負担となり適さない

「治療・支援」の他の問題

「治療・支援」489問をまとめて見る →

出典:厚生労働省 作業療法士国家試験 第54回 午後 問15(厚生労働省)
厚生労働省ホームページの公共データ利用規約(PDL1.0)に基づき、出典を明記して掲載しています。問題文・選択肢の内容は変えていません。元のPDFから文字を起こす都合で、印刷では小さく添えられている英語表記は用語の直後に〈 〉で入れ、縦組みの表や組合せ問題は横書きに組み直しています。文意を変える書き換えはしていません。解説は当サイトが独自に作成し、体裁を整えたものです。問題に添えられた図表は、実施団体が公表した問題PDFに載っているものです。